丞相の弟子

居攝之萌、出於泉陵侯劉慶・前莩光謝囂・長安令田終術。
(『漢書』巻九十九中、王莽伝中)


王莽が摂皇帝となるに当たっては、泉陵侯劉慶・前莩光謝囂・長安令田終術といった人物から陰謀が始まったのだという。



(翟)方進雖受穀梁、然好左氏傳・天文星暦。其左氏則國師劉歆、星暦則長安令田終術師也。
(『漢書』巻八十四、翟方進伝)


そのうち田終術という人物については、実は成帝の末期に丞相であった翟方進から天文を教わった人物であった。

そして同じ翟方進から左伝を学んだのがあの劉歆。




王莽の下には丞相翟方進の弟子が複数いて、それぞれ王莽が皇帝になるのを違う角度から後押しした、ということになる。