すごく・・・紂王です・・・

(周)昌為人彊力、敢直言、自蕭・曹等皆卑下之。
昌嘗燕時入奏事、高帝方擁戚姫、昌還走、高帝逐得、騎周昌項、問曰「我何如主也?」昌仰曰「陛下即桀紂之主也。」於是上笑之、然尤憚周昌。
(『史記』巻九十六、張丞相列伝)


前漢初期、高祖劉邦の側近に御史大夫の周昌がいた。



彼は憚ることなく直言する人間であり、蕭何・曹参といった大物でさえも彼にはへりくだっていたという。



あるとき高祖に対し晩酌タイムに報告することがあって周昌が高祖のいる部屋へ入ったところ、高祖は寵姫を激しくピストンしているところだった。

周昌はそこですぐに立ち去ったが、なんと高祖が追いかけてくる。


高祖はついに周昌に追いつき、周昌の顔に馬乗りになって「ワシはどんな主君かのう?」と聞いてきた。


直言の士周昌は「陛下は桀王XPでございます!紂王VISTAでございます!」と答えたのだった。




この時の体勢としては、インサート直後でまだガッチガチのホッカホカだった高祖の高祖神が周昌の目の前に屹立していたのではないかと思われる。




「ワシはどんな君主かのう?」という問いかけも、「ところでこいつを見てくれ・・・こいつをどう思う?」という意味合いだったのかもしれない。


もし周昌が「すごく・・・三皇五帝です・・・」と答えていたら、その場でめくるめくひと時が始まっていたのではないのだろうか。