平楽観

http://d.hatena.ne.jp/T_S/20130109/1357660105で紹介した、漢の成帝の寝室に出入りできた張放について。

(張)放為侍中中郎將、監平樂屯兵、置莫府、儀比將軍。
(『漢書』巻五十九、張放伝)


彼は平楽観の屯兵の監督を任されたという。




で、この平楽観とはどういう場所であるかというと・・・。

三年春、作角抵戲、三百里内皆觀。
【注】
應劭曰「角者、角技也。抵者、相抵觸也。」文穎曰「名此樂為角抵者、兩兩相當角力、角技藝射御、故名角抵、蓋雜技樂也。巴俞戲・魚龍蔓延之屬也。漢後更名平樂觀。」師古曰「抵者、當也。非謂抵觸。文説是也。」
(『漢書』巻六、武帝紀、元封三年)


どうも、レスリングとか相撲のような格闘技の舞台があったようだ。



両国国技館とか東京ドーム地下とか天下一武闘会会場みたいな場所であったらしい。




きっと、張放はそこで日夜肉体を鍛えるガチムチなエリートたちを任されたのだろう。
張放と彼の兵士は皇帝のボディガードなので、格闘技に長けた者を揃えるというのは合理的である。