単家

魏略曰(張)既世單家、為人有容儀。少小工書疏、為郡門下小吏、而家富。自惟門寒、念無以自達、乃常畜好刀筆及版奏、伺諸大吏有乏者輒給與、以是見識焉。
(『三国志』巻十五、張既伝注引『魏略』)


三国魏の張既は左馮翊の人で、家は寒門ではあったが裕福で、上役に知られるようになるために文房具の類を自腹で揃えて上役の官吏に供給してやったことで出世の糸口を掴んだ。




「寒門」「単家」は経済的な貧窮を意味していないという例。

また、知名度やコネに欠ける者は上役へのゴマすりや賄賂で成り上がるというのが一番だ、という例でもある。