孔丘先生と子路と塩辛

俗説、雷鳴不得作醬、雷已發聲作醬、令人腹内雷鳴。謹案、子路感雷精而生、尚剛好勇、死、衛人醢之、孔子覆醢、毎聞雷、心惻怛耳。
(応劭『風俗通』佚文)

後漢末当時の俗説に「雷が鳴ったら醤(しおから)を作ってはいけない。作ると食べた人のお腹でゴロゴロと雷が鳴る」というのがあったそうだ。



応劭先生によれば、孔丘先生の第一の弟子である子路は雷の精に感応して誕生した人で、殺されて塩辛にされると孔丘先生は怒りのあまりちゃぶ台をひっくり返し、また雷の音を聞くたびに子路と塩辛を思い出して悲しくなったのだそうだ。


どうやら、孔丘先生の悲しみこそがお腹ゴロゴロの原因だということのようだ。
そのへんの理屈はよくわからんが。