夫子の碁

杜陵杜夫子善奕棋、為天下第一。人或譏其費日、夫子曰、精其理者足以大裨聖教。
(『西京雑記』巻二)


前漢の杜夫子なる者は囲碁グランドマスターであった。


ある者は囲碁が時間を無駄にしていると批判したが、杜夫子は「囲碁の理論を突き詰めることは、聖なる教えにとってもプラスになるのですよ」と言い返したという。



現代でもチェスはヨーロッパ的にはスポーツだそうだが、この杜夫子は似たような理想を持っていたのかもしれない。