ゲームクリエイター

成帝好蹴踘、群臣以蹴踘為勞體非至尊所宜。帝曰、朕好之、可擇似而不勞者奏之。家君作彈棋以獻。帝大悦、賜青羔裘・紫絲履、服以朝覲。
(『西京雑記』巻二)


漢の成帝はサッカー大好きだったが、群臣は「お身体に障りますからおやめください」と堅いことを言う。

そこで成帝は「じゃあ似ているけど身体に障らない娯楽をよこせ」と無理難題を言い出す。


そこで出てきたのが劉向*1。彼は「弾棋」を発明して献上し、成帝より褒美を戴いたとさ。



「弾棋」はおはじきのようなゲームと思われる。

錬金術師だったり学者だったり政治家だったりする劉向は、当時の最先端を行く売れっ子ゲームクリエイターでもあったということだ。



*1:「家君」とは筆者の父親のこと。この『西京雑記』は劉歆作ということになっているので、父とは劉向ということになる。