県官と国家

索隱、縣官謂天子也。所以謂國家為縣官者、夏官王畿内縣即國都也。王者官天下、故曰縣官也。
(『史記』絳侯周勃世家注『史記索隠』)

ここを読むと、「県官」=「天子」であり、「国家」=「県官」とされている。

つまり「天子」=「県官」=「国家」であり、いずれも天子の呼称なのである*1



漢代、三国時代あたりの文ではこの意味で「国家」を使っている例が少なくないので、出てきたら注意。
そういう場合に現代的な意味の「国家」だと思うと間違いを引き起こす。

*1:ただし、「県官」「国家」が「天子」の意味しかないわけではないので注意は必要。