暴言

初、明帝為王、始納河內虞氏為妃。
帝即位、虞氏不得立為后、太皇后卞太后慰勉焉。
虞氏曰「曹氏自好立賤、未有能以義舉者也。然后職內事、君聽外政、其道相由而成、苟不能以善始、未有能令終者也。殆必由此亡國喪祀矣!」
虞氏遂絀還鄴宮。
(『三国志』明悼毛皇后伝)

これは言っちゃいけない、ってレベルの暴言、禁句ってのは世の中にいくつも存在する。
この虞氏の発言がそうだ。

「倡家」の出である卞太后に対して「曹氏自好立賤、未有能以義舉者也。」って、もう喧嘩を売ってるとしか思えないレベル。
直接的には明帝の寵姫毛夫人か郭夫人を指していたんだと思うが、目の前の相手が自分の批判するような人物であることを分かって言ったのだろうか。それとも理解したうえであてこすったのだろうか。


例えれば、今の東京都知事に対して「話題性と過激さばかりがウリの本は全部焚書にしていいと思います」と言うようなものだ。
いやちょっと違うか。