密貿易?

又魏江夏太守逯式、兼領兵馬、頗作邊害、而與北舊將文聘子休宿不協。(陸)遜聞其然、即假作答式書云「得報懇惻、知與休久結嫌隙、勢不両存、欲來歸附、輒以密呈來書表聞、撰衆相迎。宜潛速嚴、更示定期。」以書置界上、式兵得書以見式、式惶懼、遂自送妻子還洛。由是吏士不復親附、遂以免罷。
(『三国志』巻五十八、陸遜伝)


陸遜が魏の江夏太守を偽手紙で更迭に追い込んだ、という話があるが、昨日の記事と合わせて考えるとまた味わい深い気がする。




魏と呉の間ではこういった形で密かに手紙がやりとりされることが少なくなかっただろうということ*1




その裏に、昨日の記事のような交易(密貿易の可能性もある)があったとしたら、面白い。





密かに手紙をやりとりできるなら、密かに絹と呉の文物をやりとりすることもあったのではないか。




曹爽がそれの便宜を密かに王経に託したというのは、密貿易の勧めだったりはしないか?

*1:もっとも、諸葛亮孟達のように蜀漢と魏の間だってそういうやりとりはあった。