イエローマン

熹平二年六月、雒陽民訛言虎賁寺東壁中有黄人、形容鬚眉良是、觀者數萬、省内悉出、道路斷絶。
(『続漢書』志第十七、五行志五、人痾)

後漢の時代、洛陽の民の間で「虎賁の役所の壁の中に黄色い人間がいる」という噂が飛び交った。


それを見に来た野次馬が数万人となり、道路が大渋滞するほどの事態となった、という。




野次馬根性というのはいつの時代にもあったというところか。






ところで、「黄人」とは具体的にはどういうモノなのだろうか。




「壁中」とあるが、これは壁面に浮かび上がっていた、あるいは描かれていたということだろうか。



それともテレポートに失敗して壁と同化してしまった術者なんだろうか。




個人的には後者であってほしい。