魏名臣奏載安定太守孟達薦（王）雄曰「臣聞明君以求賢為業、忠臣以進善為效、故易稱『拔茅連茹』、傳曰『舉爾所知』。臣不自量、竊慕其義。臣昔以人乏、謬充備部職。時涿郡太守王雄為西部從事、與臣同僚。雄天性良固、果而有謀。歴試三縣、政成人和。及在近職、奉宣威恩、懐柔有術、清慎持法。臣往年出使、經過雄郡、自説特受陛下拔擢之恩、常勵節精心、思投命為效。言辭激揚、情趣款惻。臣雖愚闇、不識真偽、以謂雄才兼資文武、忠烈之性、踰越倫輩。今涿郡領戸三千、孤寡之家、參居其半、北有守兵藩衞之固、誠不足舒雄智力、展其勤幹也。臣受恩深厚、無以報國、不勝慺慺淺見之情、謹冒陳聞。」
（『三国志』巻二十四、崔林伝注引『魏名臣奏』）
ここに出てくる「孟達」って、かの有名な孟達（劉備から曹丕に鞍替えした孟達）とは多分別人だな。
有名な孟達は新城太守のはずだし、王雄と共に州（？）従事となっていたというのはちょっと考えにくい。
つまり大体同時期に魏には「孟達」という太守が二人いたことになる。
