尚書メモ

尚書四員、武帝置、成帝加一為五。有常侍曹尚書、主丞相御史事。二千石尚書、主刺史・二千石事。戸曹尚書、主人庶上書事。主客尚書、主外國四夷事。成帝加三公尚書、主斷獄事。
(応劭『漢官儀』)

初秦代少府、遣吏四人在殿中主發書、故號尚書。尚猶主也。漢因秦置之。故尚書為中臺、謁者為外臺、御史為憲臺、謂之三臺。
(応劭『漢官儀』)


漢代の尚書について。


これらの記事から推測すると、尚書はもともとは皇帝に近侍して文書開封などをつかさどった役人であったが、漢の武帝の時になってその官を「尚書」と名付けたということなのだろう。


近侍する尚書を「中台」、外部との連絡役となった謁者を外台、監察・警察役となったと思われる御史を憲台と呼んだとのこと。


その後長い間官僚組織のトップ近くに君臨した官「尚書」の始まりについて。