宗室の属

夏六月、詔曰「蓋聞堯親九族、以和萬國。朕蒙遺徳、奉承聖業、惟念宗室屬未盡而以罪絶、若有賢材、改行勸善。其復屬、使得自新」
(『漢書』宣帝紀、地節元年)


漢の宣帝の詔。

「宗室(皇室すなわち劉氏)の中には、罪があって宗室の「属」がまだ終わっていないのに断絶された者がいるが、優秀な人材や反省した奴もいるんじゃないかと思う。だから断絶した「属」を復活させてやんよ」


宗室の「属」というのは、おそらく宗室の特権を受けられる資格のことだろう。
「未だ尽きず」という表現からは、いつか自然に「尽きる」ことがあるということだ。
おそらくだが、世代が離れると「尽きる」のだと思われる。


そしてそれとは別に宗室の特権を失う理由として、「罪」があったようだ。自然に「尽き」ていなくても、罪が有った場合には宗室特権は剥奪ということだろう。
どういう罪なら剥奪されるのかなど不明な点も多いが。