太常について

漢以降の大臣、いわゆる九卿のひとつに「太常」がある。
祭祀などを司ると共に、博士なども属する当時の最高学府である。
漢書』百官公卿表上、『続漢書』百官志によれば九卿で最初に書かれている。


太常は実際に九卿筆頭であり、特別な存在であった。

応劭『漢官儀』に以下のような文がある。

欲国家盛大、社稷常存、故称太常。以列侯為之、重宗廟也。

太常は列侯が就任することと定められていたというのだ。


ただしこれは前漢だけの話で、後漢ではそうではなかった模様。
例えば胡広など、列侯ではない時に太常になっている。