海昏侯

豫章太守廖奏言「舜封象於有鼻、死不為置後、以為暴亂之人不宜為太祖。海昏侯賀死、上當為後者子充國、充國死、復上弟奉親、奉親復死、是天絶之也。陛下聖仁、於賀甚厚、雖舜於象無以加也。宜以禮絶賀、以奉天意。願下有司議」議皆以為不宜為立嗣、國除。
元帝即位、復封賀子代宗為海昏侯、傳子至孫、今見為侯。
(『漢書』昌邑王賀伝)

ほんの一時漢の皇帝になった漢の武帝の孫、昌邑王賀。
彼は廃位された後は海昏侯の位を与えられ、領国で刺史や太守に監視される実質的な幽閉生活を送った。

そして死後も不遇な扱いは続いた。侯位は子が継承するのが普通なのだが、海昏侯は後継者がいるのに取り上げられてしまったのである。
後に復興したとはいえ、なかなか酷い扱いである。

ところで、子の名前がなんか泣ける。

  • 充國
  • 奉親
  • 代宗

昌邑王賀は国を充たすことも親の地位を奉じることも宗主に代わることもできなかった。