太上皇

師古曰「太上、極尊之稱也。皇、君也。天子之父、故號曰皇。不預治國、故不言帝也」
(『漢書』高帝紀下注)

高祖劉邦の父「太上皇」の号について。

「皇帝」という号のうち、「皇」は「君」を意味し、「帝」は政治に与る者のことをいうらしい。

太上皇」に「帝」が入らないのには意味がある。
漢の宣帝の父「悼皇考」、漢の哀帝の父「恭皇」も、「帝」が入らないのは偶然などではなく「政治上のトップではなかったから」という明確な意味があったのである。