『三国志』に見えない人物

(陸)雲字士龍、六歲能屬文、性清正、有才理。少與兄機齊名、雖文章不及機、而持論過之、號曰「二陸」。
幼時尚書廣陵閔鴻見而奇之曰「此兒若非龍駒、當是鳳雛。」後舉雲賢良、時年十六。
(『晋書』巻五十四、陸雲伝)

薛兼字令長、丹楊人也。祖綜、仕呉為尚書僕射。父瑩、有名呉朝。呉平、為散騎常侍。
兼清素有器宇、少與同郡紀瞻・廣陵閔鴻・呉郡顧榮・會稽賀循齊名、號為「五儁」。
(『晋書』巻六十八、薛兼伝)

晉徴士閔鴻集三卷。
(『隋書』巻三十五、経籍志四、集、別集)

呉の尚書閔鴻なる人物、顧栄・賀循あたりと同等の名声を博していたという。


晋においては「徴士」とされているという事は、晋に呼ばれたけど仕えなかったのか、それとも官に就く前に死んでしまったのか。



とにかく、三国呉末期の尚書であった事は間違いなさそうだ。こんな人いたんだ。