ひとこと

魏の高貴郷公の時の皇太后郭氏って、実際には「皇帝が傀儡で司馬氏が実権を握っているからこそ」自分自身の影響力を維持できている状態じゃないだろうか。



魏では本来は皇太后が政治に関与する事を禁じていたし、逆に司馬氏は「皇太后に委任されて若く未熟な皇帝を補佐する」みたいな大義名分があったと思うので、皇太后を(少なくとも形式的には)最大限に尊重しなければならなかったはずだ。




そうなると、高貴郷公の逆クーデター事件においては、皇太后は高貴郷公にとって味方とは限らず、むしろ現状を維持してもらえた方が嬉しいという立場だったのではなかろうか?



司馬師の推薦に異を唱えて擁立したといっても、その後もずっと岩盤支持だとは限らない。