『後漢書』孝霊帝紀を読んでみよう:その19

その18(https://t-s.hatenablog.com/entry/2019/04/09/000100)の続き。





六年春正月、日南徼外國重譯貢獻。
二月、復長陵縣、比豐・沛。
三月辛未、大赦天下。
夏、大旱。
秋、金城河水溢。五原山岸崩。
始置圃囿署、以宦者為令。
冬、東海・東萊・琅邪井中冰厚尺餘。
大有年。
(『後漢書』紀第八、孝霊帝紀)

光和6年。




長陵県というのは漢の高祖劉邦の陵墓のために作られた県である。そこの人々に対して、高祖劉邦が出た地である沛・豊と同等の徭役免除の恩典を与えた、という事だ。




冬、大有年。五穀大熟為大有年。
(『春秋穀梁伝』宣公十六年)


最後に突然出てきた感のある「大有年」という一文は、どうやら「豊作の年だった」という意味らしい。



豊作だったら内乱とかがあっても兵糧の心配は無いな!(フラグ)