2016-05-16 三十日か三年か 前漢 後漢 中国史 大秦國隔海、心無憂患、遇善風、三十日得遇。心憂、數年不得渡。諺曰、心無憂患不經二旬、心若憂患遠離三春。土人質直、男女皆長、一吏端正。國主、風雨不和則譲賢而治。 (『三秦記』) いわゆるローマとされている大秦国について、漢代あたりの中国では「心配をしなければ三十日の航海でたどり着くが、心配していると三年かかる」と伝えられていたらしい。 心理状態によって旅行に要する時間が変わるというのは中々斬新な設定なのではないか、と少し思った。