止戈

「『武』という字は「戈」(ほこ)を「止」めるという字なのだ」という言い回しがある。



武道を説く時などに用いられることが多いようだが、その由来はどこまで遡ることなのだろうか。





潘黨曰、君盍築武軍而收晉尸以為京觀。臣聞、克敵必示子孫以無忘武功。楚子曰、非爾所知也。夫文止戈為武。・・・
(『春秋左氏伝』宣公十二年、伝)

というわけで、少なくとも中国古代まで遡るものであるらしい。





学術的な正しさはともあれ、「『武』という字は「戈」(ほこ)を「止」めるという字なのだ」というのはもう何千年もの間使われ続けてきた言い回しということのようだ。




あまりに古すぎて逆に最近言われ始めたように見えてしまう人もいるかもしれないが、古代中国の人間は割とその手の言葉遊びが好きなのである。たぶん。