哀牢誕生秘話

哀牢夷者、其先有婦人名沙壹、居于牢山。嘗捕魚水中、觸沈木若有感、因懷■、十月、産子男十人。後沈木化為龍、出水上。沙壹忽聞龍語曰「若為我生子、今悉何在?」九子見龍驚走、獨小子不能去、背龍而坐、龍因舐之。其母鳥語、謂背為九、謂坐為隆、因名子曰九隆。及後長大、諸兄以九隆能為父所舐而黠、遂共推以為王。後牢山下有一夫一婦、復生十女子、九隆兄弟皆娶以為妻、後漸相滋長。
種人皆刻畫其身、象龍文、衣皆著尾。九隆死、世世相繼。乃分置小王、往往邑居、散在谿谷。絶域荒外、山川阻深、生人以來、未嘗交通中國。

■・・・任
    女
(『後漢書』列伝第七十六、西南夷列伝、哀牢)

中国古代、西南夷の「哀牢」誕生伝説。




牢山に住む女性「沙壹」が、水中で沈んでいた木に触れたところナニかを感じ(意味深)、妊娠して子供を十人産んだ、という。



そしてその木は竜の化身であったのだそうな。






同じ西南夷系統と思われる竹王にも似たような「女性と棒が一時的接触をした結果一発着床」(http://d.hatena.ne.jp/T_S/20150302/1425222824)という話があるので、話の源流は一つなのかもしれないが、それにしてもなんで南中では木や竹の棒と女性を絡ませたがるんだ・・・。