孔丘先生病の床

子疾病。子路使門人為臣。病間曰、久矣哉、由之行詐也。無臣而為有臣。吾誰欺、欺天乎。且予與其死於臣之手也、無寧死於二三子之手乎。且予縱不得大葬、予死於道路乎。
(『論語』巻九、子罕)


孔丘先生が今にも死にそうな重病になった時、子路さんは弟子たちを先生の弟子ではなく臣下であるかのように振る舞わせた。


浅野裕一先生曰く、天子になりたかった孔丘先生の希望を最期だけでも叶えようと君主としての葬儀を執り行おうとしたのだという。




病気が良くなってから、先生はこう言ったという。
子路のヤツは昔から嘘ばかりついておる。ワシには臣下なぞおらんのに臣下がいるふりをしおった。ワシは天を欺くことはできん。偽の臣下の手の中で死ぬくらいなら、2、3人にだけ看取られて死ぬ方がマシというものよ(ドヤァ」



この話、どうも現代のカルト教団が組織内で大臣などと呼び合っていたという話を思い出すんだよなあ・・・。