陳氏出自媯姓、虞帝舜之後。夏禹封舜子商均於虞城、三十二世孫遏父為周陶正、武王妻以元女大姬、生滿、封之於陳、賜姓媯、以奉舜祀、是為胡公。九世孫窅公他生敬仲完、奔齊、以國為姓。既而食邑於田、又為田氏。十五世孫齊王建為秦所滅。三子、昇・桓・軫。桓稱王氏。軫、楚相、封潁川侯、因徙潁川、稱陳氏。生嬰、秦東陽令史。嬰生成安君餘。
（『新唐書』宰相世系表一下）
おなじみ『新唐書』宰相世系表より、陳氏の系譜の一部。
前半は『漢書』元后伝に記される王莽ら魏郡元城王氏の源流とほぼ共通する。
まあそれはいいとして、上記の最後に注目。
東陽令史陳嬰といえば秦末に独立して項梁に従属した人物。
成安君陳余といえば趙王趙耳との「刎頚の交わり」で有名な人物で『史記』『漢書』に伝も残っている。
この二人を親子に設定するのは流石にムチャや。
