曹嵩夫人丁氏2

文帝即王位、誅丁儀・丁廙并其男口。
(『三国志』巻十九、陳思王植伝)

昨日の話だが、曹丕が魏王になってすぐに曹嵩の夫人丁氏は王后とされたのに、数か月後の皇帝即位後には追尊から外されたのだとしたら、理由は上の「丁儀一族誅滅」が関係しているのだろう。




つまり、曹嵩の夫人丁氏が丁儀らと同族の丁氏だとすれば、王后とされた頃はまだ丁儀らが誅殺されていなかったため追尊を受けたが、皇帝即位までに丁氏は誅滅したと思われ、曹嵩夫人も丁儀らのあおりを食らって地位を失って追尊から外された、ということになる。