買った漫画




『連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏』。




ゴッドサイダー』や『メタルK』ほかの作者である巻来功士先生の自伝風漫画。



主に先生が「週刊少年ジャンプ」で活躍した1980年代の話になっている。




そのあたりの時代の自伝的漫画というと多少年代のズレはあるものの『青春少年マガジン1978〜1983』や『アオイホノオ』などが先行しているが、この作品も良作だと思う。




サラッと「ジャンプ編集者間の争いに巻き込まれる形で打ち切られた」みたいなことが書いてあったりして、「黄金期ジャンプの舞台裏」的な読み物としても成立しているし、原哲夫氏・北条司氏・荒木飛呂彦氏といった漫画家たちを意識し、時にははっきりとライバル視しながら悪戦苦闘していった一人の青年漫画家の青春物語にもなっている。





私としては、多感な時期に読んだ『メタルK』からは性癖になにがしかの影響を受けたように思うし、各種ファンタジーRPG的なモノに触れるようになった頃に読んだ『ゴッドサイダー』からも割と色々な影響を受けたと思う(余談だが「ホムンクルス」というものの存在を初めて知ったのは快楽天ではなくこの漫画だった)。


個人的には荒木飛呂彦氏にも負けないくらい印象的なジャンプ漫画家だったと言ってもよかっただけに、このような作品を描いてくれたことは大変喜ばしい。





興味を持った人はぜひ読んでみてほしい。


あと、かつての「ジャンプ編集長」堀江氏と作者の対談も大変興味深い。