陳球の城

是時、桂陽黠賊李研等羣聚寇鈔、陸梁荊部、州郡懦弱、不能禁、太尉楊秉表(陳)球為零陵太守。球到、設方略、朞月輭、賊虜消散。
而州兵朱蓋等反、 與桂陽賊胡蘭數萬人轉攻零陵。零陵下溼、編木為城、不可守備、郡中惶恐。掾史白遣家避難、球怒曰「太守分國虎符、受任一邦、豈顧妻孥而沮國威重乎?復言者斬!」乃悉内吏人老弱、與共城守、弦大木為弓、羽矛為矢、引機發之、遠射千餘歩、多所殺傷。賊復激流灌城、球輒於内因地埶反決水淹賊。相拒十餘日、不能下。會中郎將度尚將救兵至、球募士卒、與尚共破斬朱蓋等。
(『後漢書』列伝第四十六、陳球伝)

後漢の陳球は反乱が起こっていた荊州零陵郡の太守に抜擢され、一旦は賊を討ち果たした。



しかし州兵の朱蓋らの反乱に遭い、籠城戦を強いられることとなる。




中原のような城壁ではなく貧弱な木柵の城であるためすぐにも落ちると誰もが思ったが、陳球はそんな部下を叱りつけると、大木に弦をかけて弓とし、矛を矢とする即席の高射砲を作らせて長距離から賊を撃って反撃する。



一方、賊は水の多い地形を利用して城を水攻めにする。正直、賊といってもジードみたいなヒャッハーではなく、海のリハク程度には知恵の回る奴が率いていたのだろう。



陳球は川を決壊させることで内側から逆に賊を水攻めするという逆襲を仕掛け、今にも踏みつぶされるかと思われた城は十数日に渡って持ちこたえた。

そこで救援が到着し、陳球は決死隊を募って打って出て敵の大将朱蓋を討ち取ったのだった。





これは映画化待ったなしですわ。




っていうかこれバリスタやね。


陳球はあり合わせで作ったのが凄い。たぶん。