金の代わり

丁孚漢儀式曰、「九真・交阯・日南者用犀角二、日南者用犀角二長九寸、若瑇瑁甲一。鬱林用象牙一、長三尺已上、若翠羽各二十、準以當金。」
(『後漢書』本紀巻三、章帝紀注引丁孚『漢儀』)


この『漢儀』はいわゆる酎金に関する注で引用されているので、どうやら酎金つまり高祖廟での祭礼のための拠出金の代わりに南方の郡の者はサイの角、玳瑁、象牙などを拠出することになっていたということらしい。
これらは黄金にも匹敵する価値があったということだろう。