格下げ

徙魯王永為甘陵王。梁王理為安平王。皆以魯・梁在呉分界故也。
(『三国志』巻三十三、後主伝、建興八年)


蜀漢は呉との修好により、劉永劉理の領地を呉の領域とされた魯・梁から変更した。


この際、劉永は甘陵王、劉理は安平王になったという。



これ、名前だけのこととはいえ伝統的な諸侯の国名である魯や梁から後漢発祥の新しい国名にしているので、微妙に格下げもしているのではなかろうか。



劉備による封建の際には魯や梁の王とされ、兄弟劉禅の代になったらこっそり格下げ。露骨である。