2011-12-14 魚と雨乞い 前漢 昆明池刻玉石為魚。毎至雷雨魚常鳴吼、鬐尾皆動。漢世祭之以祈雨、往往有驗。 (『西京雑記』巻一) 長安の昆明池には玉製の魚の彫刻が飾ってあった。 その魚は雷雨のたびに鳴き出し、鰭や尻尾が動いたという。何かからくり仕掛けだったのかもしれない。 ひとりでに動く謎の魚ということで漢王朝では代々その魚を祭り、雨乞いしたのだという。 迷信といえば迷信なのだが、魚の像に対し雨乞いしたというのはちょっと面白い。