魚と雨乞い

昆明池刻玉石為魚。毎至雷雨魚常鳴吼、鬐尾皆動。漢世祭之以祈雨、往往有驗。
(『西京雑記』巻一)

長安昆明池には玉製の魚の彫刻が飾ってあった。


その魚は雷雨のたびに鳴き出し、鰭や尻尾が動いたという。

何かからくり仕掛けだったのかもしれない。


ひとりでに動く謎の魚ということで漢王朝では代々その魚を祭り、雨乞いしたのだという。


迷信といえば迷信なのだが、魚の像に対し雨乞いしたというのはちょっと面白い。