意地悪な考え

晉陽秋曰、劉弘字叔和、熙之弟也。弘與晉世祖同年、居同里、以舊恩屢登顯位。自靖至弘、世不曠名、而有政事才。
(『三国志』劉馥伝注引『晋陽秋』)

この劉弘は西晋末期に荊州方面を守った人物だが、晋世祖つまり晋の武帝司馬炎と同年生まれのご近所さんだったそうだ。
つまり『ときめきメモリアル』で言えば主人公と藤崎詩織の関係である。


三国志』において彼の父である劉靖、そして祖父である劉馥はその方鎮としての実績と能力を絶賛されている。

もちろん劉馥らの功績は称賛されてしかるべきものがあったとは思うが、『三国志』編纂の時代である晋武帝の治世のこと、武帝と仲良しの劉弘の先祖だから手放しで絶賛されたのではないのか、功績や称賛は水増しされているのではないか、というのは少々穿ちすぎだろうか。