万騎太守

元朔三年、以上郡・西河為萬騎太守、月奉二萬。綏和元年、省大郡・萬騎員秩、以二千石居。
(衛宏『漢旧儀』)

前漢の郡の区分には「万騎太守」というのがあったらしい。

どうやら、大郡太守と並んで太守の官秩・俸給を格上げされる存在だったらしい*1



邊郡太守各將萬騎、行障塞烽火追虜。置長史一人、掌兵馬。丞一人、治民。當兵行、長史領。置部都尉・千人・司馬・候・農都尉、皆不治民、不給衛士。
(衛宏『漢旧儀』)


「万騎太守」とはどういうものかというと、つまり太守が一万騎を率いると決まっていた辺郡の太守のことだと思われる。

*1:綏和元年までは、大郡太守は官秩を格上げされていたようだ。