実家で産む

不宜歸生。俗云、令人衰。案、婦人好以女易他男、故不許歸。
(応劭『風俗通』佚文)

これだけでは少々わかりづらいが、「帰生」とは実家へ帰って子供を産むことを指しているらしい。

後漢末、これについて俗に「人を衰えさせる」からよろしくないと言われていたようだ。


応劭によれば、実際には妊婦が実家で女子を産んだ時にその女子を他の人が産んだ男子と取り換えてしまうことがあるから禁じているのだという。


女子を産むよりも男子を産む方を強く望む余りのことなのだろう。そういう社会だったということだ。