君と侯

漢初に婁敬という人物がいる。

彼は劉邦に首都を長安にするよう進言した功績で「奉春君」なる号を賜った。

その後、彼は匈奴と戦おうとする劉邦を諌めて劉邦の怒りを招くも、劉邦は大敗すると手のひらを返して彼を厚遇し、関内侯の爵位を与えて「建信侯」なる号を賜った。

やはり漢においては
「侯」>「君」
という称号の優劣があったようだ。