孺子

衛太子史良娣、宣帝祖母也。太子有妃、有良娣、有孺子、妻妾凡三等、子皆稱皇孫。
(『漢書外戚伝)

史皇孫王夫人、宣帝母也、名翁須、太始中得幸於史皇孫。皇孫妻妾無號位、皆稱家人子。
(『漢書外戚伝)

漢書外戚伝より。

当時の皇太子はプチ後宮を持ち、妻妾にも等級があった。
正妻は「妃」、その次は「良娣」、その次は「孺子」。

皇太子の子、すなわち皇孫の妻妾には等級が無く、全て「家人子」と称したという。


つまり、漢の宣帝の祖母として有名な史良娣は正妻ではない。
宣帝の父である史皇孫も嫡子ではなく、たまたま子が生き延びただけの庶子であったかもしれない。