ぼくらの味方、中央研究院漢籍電子文献でさえも「(表格,尚無資料)」となっている『漢書』古今人表を眺めてみて、秦始皇帝前後の人物の評価で面白いことに気づいた。
秦が統一を果たすあたりの人物で評価の対象になっている人物は何人かいるが、この九段階評価で上から三番目までの「上下(智人)」に当たる人物は一人しかいない。
正解はみんな大好き王翦将軍。
(ちなみに李信さんは評価の対象になってません)
何故か、王翦はこの古今人表での評価が同時代人と比べるとやたら高いし、瑯邪・太原の両王氏の祖とされているし、『史記』で司馬遷が必ずしも手放しで絶賛しているわけでもない割にやたら人気者である。