大司馬大将軍

前漢には「大司馬大将軍」という官があった。
大将軍に大司馬という称号を追加したものである。
将軍の最上位であり、衛青、霍光、王鳳、王商の四人しか就任しておらず、後漢以降は廃止されている。

有司議以為忠安社稷、功濟宇內、宜依霍光故事、追加大司馬之號以冠大將軍、筯邑五萬戶、諡曰武公。
(『晋書』景帝紀

が、魏の時代、司馬師は死後に大司馬大将軍と追贈された。

「霍光の故事」ということは、つまり司馬師を最高権力者でありながら帝位を窺わなかった霍光になぞらえることで、司馬昭が自分たち司馬氏に野望が無いことをアピールしようとしたのだろうか。