大司馬府

府開闕、王莽初起大司馬、後篡盜神器、故遂貶去其闕。
(蔡質『漢官典職儀式選用』)

この「府」は文脈から考えると大司馬の府だろう。


漢代、大司馬の府は闕、つまり上に櫓を立てた門(城門)を持っていたようだ。

しかし、王莽が大司馬から皇帝の位を簒奪したことから、罰としてその闕を剥奪されたという。


後漢初期に大司馬は太尉に名称変更されるのだが、その一因ももしかしたら「王莽を出した大司馬はアカン」というものだったのかもしれない。