陳留王家

魏世譜曰、封帝為陳留王。年五十八、大安元年崩、諡曰元皇帝。
(『三国志』巻四、陳留王紀)

(咸和元年)冬十月、封魏武帝玄孫曹勱為陳留王、以紹魏。
(『晋書』巻七、成帝紀


魏の皇帝曹奐は退位すると晋皇帝司馬炎によって陳留王に封建された。




時代は下って東晋の時代、魏の武帝すなわち曹操の玄孫が陳留王に封建された。





これは、いったんは曹奐直系による陳留王家が途絶え、東晋に逃げていた曹氏の子孫が新たに「魏皇帝の子孫」として陳留王に立てられたということなのだろう。



ということは、いわゆる永嘉の大乱で一度陳留王家も途絶えたと思われる。