翼をください

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」見てきた。
以下ネタバレ上等。


まあ既にネット界隈で感想の類は散々出てるので、各キャラの性格とか、物語のメインストリームから退場した鈴原とか、全裸とか乳揺れについてはいちいち述べないでおく。

3号機に搭乗するのがアスカになったのは旧作からの最大の変更点の一つだと思うが、ダミープラグにより起動した初号機が使徒と認定された3号機の首を絞めるシーンで「今日の日はさようなら」が流れ出すわけだが、これに既視感を覚えたと思ったら、旧完結篇の補完計画発動シーン(シンジが脳内でアスカの首を絞めるシーン)なんだ。
あそこで挿入歌「甘き死よ、来たれ」が流れるのと同じなんだよ。初号機=シンジが3号機=アスカの首を絞めてるんだから。

これは、「破」のラストでサードインパクト人類補完計画?)がシンジと初号機によって起こりそうになるという展開と合わせて考えてみると、旧完結篇の途中(みんながLCLになる寸前)までを「破」の段階でなぞるということなんじゃないか。
パンフレットには「第弐拾参話」まで先取りした、と書いてるけど。

製作者側は、ただ旧作のストーリーを破壊しているのではなく、「序」と「破」だけで旧作の展開を90%くらいまでを旧作に準拠しつつ早回しで終わらせてしまい、「Q」以降で旧作の最後の10%に当たる部分を充実・追加しようとしているんじゃなかろうか。

あと予告で出てきた四つの影は誰だろうね。セカンドインパクトの時にいた4人の光の巨人に対応してるんだろうけど。