鸚鵡を皇后に

(劉)劭妻殷氏賜死於廷尉、臨死、謂獄丞江恪曰「汝家骨肉相殘害、何以枉殺天下無罪人。」恪曰「受拜皇后、非罪而何?」殷氏曰「此權時爾、當以鸚鵡為后也。」
(『宋書』巻九十九、二凶伝)

南朝宋の文帝の皇太子は劉劭といい、とんでもない不良皇太子でついには父である文帝を殺して帝位を奪ったという人物なのだが、結局は討ち果たされた。



あまりの所業から『宋書』では「元凶」と呼称されている。




その正妻つまり皇帝となった劉劭の皇后であった殷氏は、死を賜わるに当たり獄の担当者へこう言った。



「無実の人々まで殺すのは酷いではありませんか」



獄の担当者は「(反乱者劉劭の)皇后を受けたことが罪でなくて何だというのです?」




それに対して殷氏はこう答えた。



「それは仮にそうされたまでです。(劉劭は)鸚鵡を皇后にするべきでした」






・・・えっ?



劉劭は鸚鵡とただならぬ関係だったの?



インモラルどころか種族の壁さえ超えていたのか?!

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