王になるということ

不得已受其降、可進其將軍號、封十萬戸侯、不可即以為王也。夫王位、去天子一階耳、其禮秩服御相亂也。
(『三国志』巻十四、劉曄伝注引『傅子』)


曹丕孫権を王にしようとするのを劉曄が反対したときの言葉。



これ、よく考えると「公からわざわざ王に変える」ことの意味を物語っているんだな。



「王は天子と一段しか変わらない」のである。領土や権限自体は変わらないのだから、天子に最も近い地位に敢えて上がるということに、自らが天子になろうとしている以外の目的は無い。


少なくとも、それを見た多くの者はそう解釈することだろう。