脱獄の黄祖

初、(孫)權在呉、欲討黄祖、(呉)範曰「今茲少利、不如明年。明年戊子、荊州劉表亦身死國亡。」權遂征祖、卒不能克。明年、軍出、行及尋陽、範見風氣、因詣船賀、催兵急行、至即破祖。祖得、夜亡。權恐失之、範曰「未遠、必生禽祖。」至五更中、果得之。劉表竟死、荊州分割。
(『三国志』巻六十三、呉範伝)


孫権の元にいた一種の預言者呉範は、黄祖への勝利や劉表死亡を予知した。



その際、黄祖は一度捕まえたが夜間に逃亡し、それから再度捕獲したらしく、呉範はそれについても予言している。



詳しい経緯まではわからないが、捕虜になりながら一度は逃げおおせたのだとしたらなかなかの腕力があったか脱獄王かの二択ではないか。


黄祖脱獄王説。