自業自得

太祖征荊州、至宛、張繡迎降。太祖甚悦、延繡及其將帥、置酒高會。太祖行酒、(典)韋持大斧立後、刃徑尺、太祖所至之前、韋輒舉斧目之。竟酒、繡及其將帥莫敢仰視。後十餘日、繡反、襲太祖營、太祖出戰不利、輕騎引去。
(『三国志』巻十八、典韋伝)

建安初期、宛県のあたりに居た張繍を降伏させた曹操は、張繍と配下たちを宴会に招いて酒を注いで回ったが、典韋がその後ろで斧を持って睨みつけていたという。



曹操典韋の視点で見れば「主を守ろうとする忠臣」なのかもしれないが、張繍たちの立場にしてみれば、「自分たちをいつでも殺すことができるというアピール」にしか見えないだろう。



これでは、かの有名な曹操の人妻アレの件が無くっても張繍を反乱に追いやっているようなものではないだろうか。




長子曹昂や忠臣典韋を失うこととなった張繍の反乱、見れば見るほど物凄い自業自得感が強い・・・。