諸侯王の監視

曹魏の諸侯王の元には「監国使者(謁者)」という官が付いていて、どうやら皇帝直属で諸侯王を監視していたらしい。



前漢の初期の初期は基本全ての官を諸侯王が自ら任命し、その後は諸侯王の相(丞相)や傅あたりだけが勅任で、彼らが監視の任を負っていたようだ。



またそれとは別に皇帝が派遣した監察官と言うべき存在として刺史がいて、太守とともに諸侯王の動向も監察していた。



それが曹魏になると、諸侯王を監視するためだけの監察官が新たに任命されたことになるわけで、諸侯王監視の役割がどんどん変遷していっているのが面白い。




漢代の諸侯王を疑い監視してきた流れが、曹魏において一旦完成した、とも言えるのかもしれない。とか言ってみる。