鹿大好き

九州春秋曰、張角之反也、黑山・白波・黄龍・左校・牛角五鹿・羝根・苦蝤・劉石・平漢・大洪・司隸・縁城・羅市・雷公・浮雲・飛燕・白爵・楊鳳・于毒等各起兵、大者二三萬、小者不減數千。
(『三国志』巻八、張燕伝注引『九州春秋』)


この軍閥というか群盗というかの集団の名なのか人名なのかの羅列の中に「五鹿」というのがいる。



「五鹿」は地名にあるようだし、前漢儒者「五鹿充宗」のように「五鹿」という姓もあるので、どちらかなのか、あるいは鹿を5匹従えていた鹿大好き自然派群盗とかかもしれない、などと思っていたが、もう一つ可能性があるのを最近気づいた。


五梁者、字徳山。犍為南安人也。以儒學節操稱。
(『三国志』巻四十二、杜微伝)


「五」という姓もあるのだ。



つまり、上記の「五鹿」は「五」という姓で「鹿」という名の姓名という可能性もある、ということだ。



まあ実際のところは分からない。本当は「牛角五鹿」で1人分なのかもしれないし。