九卿の別名

曹操の魏国では、漢における九卿の大司農を大農、廷尉を大理、太常を奉常、執金吾を中尉といった風に呼んでいた。



漢王朝の方の同じ職務の官と区別する意図だったのかもしれないが、少府や衛尉は漢王朝も魏国も同じ名前だったようなので、少々中途半端な気もしないでもない。




少府などは別名がなかったので仕方ないのかもしれないが、衛尉には景帝期に使われた「中大夫令」という別名があったんだし、そちらを使っても良かったのではないか。



なぜ別名を使ったり使わなかったりしたのかなんて、当時の人々でもなければよく分からないことなのだろうけれど、少し気になるところである。