その６（https://t-s.hatenablog.com/entry/2019/12/06/000100）の続き。
三年春、太祖軍頓丘、（于）毒等攻東武陽。太祖乃引兵西入山、攻毒等本屯。毒聞之、棄武陽還。太祖要撃眭固、又撃匈奴於夫羅於内黄、皆大破之。
夏四月、司徒王允與呂布共殺（董）卓。卓將李傕・郭汜等殺允攻布、布敗、東出武關。傕等擅朝政。
（『三国志』巻一、武帝紀）
魏武は黒山賊と匈奴を兗州から退け、王允と呂布は董卓を退け、李傕と郭汜は呂布を退けた。
なお王允は殺されている。
持至尸逐侯單于於扶羅、中平五年立。國人殺其父者遂畔、共立須卜骨都侯為單于、而於扶羅詣闕自訟。
會靈帝崩、天下大亂、單于將數千騎與白波賊合兵寇河内諸郡。時民皆保聚、鈔掠無利、而兵遂挫傷。復欲歸國、國人不受、乃止河東。
須卜骨都侯為單于一年而死、南庭遂虚其位、以老王行國事。
單于於扶羅立七年死、弟呼廚泉立。
（『後漢書』列伝第七十九、南匈奴列伝）
於扶羅（於夫羅）はこの時の南匈奴の単于。ただし対立単于が立てられて河東郡に逗留、白波賊らと合流するという有様だった。今回の出張略奪も失敗したという事か。
