『史記』陳渉世家を読んでみよう:その1

なんとなく、ふと思い立ったので『史記』陳渉世家を読んでみようと思った。



知っている人は知っている、陳勝さんの伝記である。





でも一気にやるのは疲れるので、少しずつ。






陳勝者、陽城人也、字渉。
呉廣者、陽夏人也、字叔。
陳渉少時、嘗與人傭耕、輟耕之壟上、悵恨久之、曰「苟富貴、無相忘。」庸者笑而應曰「若為庸耕、何富貴也?」陳渉太息曰「嗟乎、燕雀安知鴻鵠之志哉!」
(『史記』巻四十八、陳渉世家)

陳勝は陽城(漢における汝南郡と潁川郡それぞれに同じ地名がある。どちらにしろ州で言えば予州と言う事になる)の人。



呉広は淮陽郡(陳郡)の陽夏の人。





陳勝は若い頃に小作人をしていたが、他の小作人に対し「もしビッグになったとしても、お互い忘れないようにしようぜ」って言った事があった。



相手の小作人は笑って「お前は小作人でしかないのに、どうしてビッグになれるというんだ?」と答えた。



そこで陳勝は嘆息し、「小鳥野郎にはワイのようなゴールデンイーグルの大きな志は理解できんか」と言ったという。






ここだけ取り上げると、ただのビッグマウス野郎か、あるいはちょっと中二病的な言動という感じしかしない。